最近はシェアリングエコノミーやサブスクという言葉が定着してきて、買うことや所有することが損で必要なときだけ利用できる方が得という価値観が台頭してきています。スマートなものの使い方というイメージを植え付けている感じがします。
所有しているときにかかる購入金額と維持費を足した金額と買わずに借りたときにかかる月額費用等を比較して示すやり方が一般的なアピール方法ですね。
今ほどシェアリングなどがなかった時代から「持家と賃貸住宅」の比較はずっとありました。
これらの比較はどちらがいいのか正解はあるのでしょうか?
私は正解はないと思っています。
結局は自分が満足する方を選んだ方が良いです。例えば車で言えば、お金を重視するのであれば借りた方が良い場合もあるし、こだわりや煩わしさがない方が良いということであれば所有した方が良いし。利用したい期間が短い場合には借りた方が良いかもしれないけど、高く売れるなら買うという選択肢もあります。利用頻度が高ければ所有した方が良いし、あまり使わないなら使う時だけ借りれば良いという選択になります。
要するに比較検討する切り口が多すぎて、必ずこれが正解ですとは言えないということです。どちらかが正解だ、と言い切っている記事などを見ると逆に怪しく思ってしまいます。
ちょっと変わった考え方ですが、売りたいものがある業界のプロモーションではないかと考えることもできます。
これはどういうことかというと、例えばある製品を作っている業界が個人向けに販売してどんどん普及させて儲けていきます。ある程度個人に普及してしまうと購買を考える人が減ってしまいます。買い替え需要はある程度あるとは思いますが、それまでと同じように売れるとは考えにくいと思います。
そこで今度は購入はしないけど使いたいという層を狙ってレンタル、シェアリング、サブスクなどという言葉を使って借りて使ってもらおうという戦略に出ます。利用者に直接売るよりも絶対数は少ないですが、新たな販売先としてレンタル事業を運営する会社(子会社などの場合もある)に対して販売することが出来ます。そうやって販売数を稼ぐ作戦なのでは?と考えることもできます。
実際はどこまで考えられているかはわかりませんが、これだけ考えるだけでも自分で考える必要があるということがわかると思います。
あまり考えたくはありませんが、非常事態になり混乱状態になると借りないとモノがない人よりも持っている人が断然有利になります。
仮に日本がハイパーインフレのような状態になってしまったとしたら、モノの値段がとんでもなく上がりますので、モノを持っている人が有利になります。
ちょっと極端な例ですが、そんな可能性もあります。
自分で考えられる力をつけて、自分は何を大切にしたいかを重視して、主体的に生きれるようになりたいものです。